伊豆の国市中条 遮音工事
ドラム室遮音工事のご紹介。ご主人が趣味でドラムを叩いているのですがご近所の家が隣接していて、消音パットをドラムに付けて叩いているが屋外への音漏れすごいので、消音パットなしでも思い切り叩きたい。とご要望を受けました。
騒音計で測定したところドラム音量が室内で115dB、屋外で88dBと計測されました。例えると120dBで苦痛を伴う音の強さ、90dBで騒々しい工場の中といった感じ。
完全に音を外に漏らさないようにするのは不可能だということをご了承頂きましたがどの程度まで遮音できるかは完成するまで分かりませんが40dB程度遮音できるのではないかという予測で工事に入りました。
壁、天井共にプラスターボード(ピンク色)を捨て貼りし遮音パネル(黄色)(裏面に突起付制振マットを張り合わせたボード)を増し張り1層目の壁下地を施工。さらにその上に間柱を組み間に壁内部で音を吸収させる為遮音ウールを施工(白色)再びプラスターボードと遮音パネルを施工する2重張りの2層構造で遮音します
壁の仕上げに穴あきのパネルを張ります。無数の穴により壁表面に凹凸ができるので遮音と音を乱反射させる効果があり室内音の反響を防ぐことができます
吸音と音響効果を高めるため壁にサウンドデザインウォールを取付、部屋のデザイン性と反響を抑えてくれる効果も期待できます。
床の仕上げ材には絨毯を使用し吸音と反響、振動を抑える効果があります。
ドラム室入口は防音ドアを[建具工房 真心]さんに制作していただきました。ローラー付き絞りハンドルを使用しレバーを動かすとローラーとテーパー付きストライクが締め付けられ、扉と枠が締め付けられ高い防音効果が得られます。
ドアの内部には吸音材が入れらていて下地に鉛ベニアを両面に張りポリ合板で仕上げてあります。
完成したドラム室にドラムを配置、早速叩いていただき騒音計で測定すると工事前は室内で115dB、屋外で88dBだった測定値が屋外では49dBという結果に!
室内115dBー工事前屋外88dB=27dBしか遮音出来ていなかった部屋が
室内115dB-工事後屋外49dB=66dBの遮音をするという効果が表れました。
遮音の効果と室内での反響音もお客様には満足していただきこれからは消音パット無しでドラムが思い切り叩けると喜んでいただけました。